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教育学部 田山淳准教授らの過敏性腸症候群の社会適応問題に関する論文が専門誌PLOS ONEに掲載

「過敏性腸症候群の大学生における不適応感と就業不安(“Maladjustment to Academic Life and Employment Anxiety in University Students with Irritable Bowel Syndrome”)」と題されたこの研究は国際ジャーナルPLOS ONE(日本時間6月17日14時)に掲載されました。
長崎大学教育学部の田山淳准教授は、国内8大学との多大学共同研究によって、過敏性腸症候群の学生において不適応問題を抱えるリスクが高いことを明らかにしました。
本研究グループは、大学生で好発する過敏性腸症候群とその予備群に関する疫学調査を継続して実施しています。本研究では、25歳以下の大学生1,663名を対象として過敏性腸症候群の罹患率と学校関連QOLを検討した内容であり、大学生において過敏性腸症候群の診断基準(ROME III criteria)に合致する学生が約2割存在することを明らかにしました。また、過敏性腸症候群の有症状者では、症状がない者に比べて修業上の問題が起こるリスクが約1.5倍、就業不安を保有するリスクが約2.2倍であることをそれぞれ示しています。
今後は、疫学調査を元にした支援プログラムの作成とともに介入研究を推進する予定です。