2022年09月26日
2022年9月16日、18:30より、歯学部講義室において、医歯薬学総合研究科が主催する「大学院セミナー」が開催されました。
このセミナーは学内外から講師をお迎えし、医歯薬学総合研究科の大学院生を対象に、医学の最新情報を学ぶ場として開催され、今年度はすでに25回を数えます。今回は「製薬会社(先発&後発)は産学連携に何を期待するか?」と題し、東和薬品株式会社 上席執行役員・原薬事業本部長で、グループ会社の大地化成株式会社 代表取締役も務める内川 治 先生にご講演いただきました。
内川先生には、これまでに経験されてこられた数々の創薬の取り組み事例をご紹介いただくと共に、製薬企業と大学研究者の連携の重要性とその方策について、製薬会社の立場からお話いただきました。特に大学において、研究の成果として求められる特許権の取得や維持については、「患者さんやそのご家族を笑顔にするような成果に繋がっているか?」「取得そのものが目的になった結果、活用されずに放置されているのではないか?」という問題提起をされ注目を集めました。そして、自身の研究成果を効果的に社会に還元する手段として、特許権ではなく実施権を確保する “公知化(誌上発表、学会発表、公開技法など)” を紹介され、多くの受講者が関心を示していました。
医歯薬学総合研究科の大学院セミナーはこれからも幅広いテーマについて、最新の知見を共有する機会として開催される予定です。