2021年12月17日
◆本件のポイント
「ヒアルロン酸ナノゲル」を用いた新型コロナウイルスに対する新規ワクチン開発
【特長】
・生体由来材料を基にしたワクチンであり、副反応の可能性が極めて低いと想定される。
・室温で流通できるワクチンとなる可能性を有する。
・ウイルス中和活性を有する抗体価の上昇・1年以上の持続期間・免疫記憶の誘導を確認。
(2回接種後のマウス実験で実証)
・特許出願を完了(令和3年12 月16日、特願2021-204470)。
・日本医療研究開発機構(AMED)「創薬基盤推進研究事業」(2021 年 11 月〜2026 年3月) に採択。 (研究開発代表者:勝又 徹(旭化成(株))。
◆本件の概要
島根大学医学部(浦野健教授)・旭化成(株)(下房地剛室長、勝又徹グループ長)・京都大学(秋吉一成教授)・三重大学(珠玖洋教授)・長崎大学熱帯医学研究所(森田公一教授)の共同研究によって,ヒアルロン酸ナノゲルを用いた新型コロナウイルスに対する新しいワクチン開発に成功し、特許出願をしました。
ポリエチレングリコールを含まない生体由来材料を用いたヒアルロン酸ナノゲルにより、免疫組織への高い抗原送達能力と子供への接種も可能な安全性を有するワクチンとして、また、粉末乾燥させても十分な効果を保持していることからコールドチェーン(冷蔵・冷凍保存)を必要としない室温流通できるワクチンとなる可能性を有しています。
〈PLESS RELEASE〉
新型コロナウイルスに対する新規国産ワクチンの特許出願 ~島根大学・旭化成(株)・京都大学・三重大学・長崎大学の共同研究~