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原爆後障害医療研究所の李桃生教授らの研究論文がCirculation Researchに掲載されました。

   原爆後障害医療研究所幹細胞生物学研究分野の李桃生教授らと、米国ノースカロライナ州立大学のKe Cheng准教授との心臓再生に関する共同研究成果が、学術誌Circulation Researchの2017年3月15日のオンライン版に掲載されました。
https://doi.org/10.1161/CIRCRESAHA.116.310374

   本研究では、濃縮したヒト骨髄由来間葉系幹細胞(MSC)の再生促進因子を多く含む培養上清とPLGAとを混合作製した粒子にMSCの膜でコーティングしたMSCの合成物を人工的に作製しました。このMSC合成物は安定性に優れており、本物のMSCと同等な心臓再生治療効果があることが動物実験で実証されました。

    今後、工学技術を駆使した人工的な細胞合成物が、生きた細胞の代わりに再生医療へ応用されることが大いに期待されます。