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東日本大震災・支援活動

福島未来創造支援研究センター

川内村/富岡町/大熊町/双葉町 長崎大学復興推進拠点活動報告会を開催

2024年04月10日

2024312日に福島県双葉町の産業交流センターにて長崎大学拠点報告会が行われ、現地参加50名(含スタッフ)、オンライン63名が参加しました。この報告会は本学が開催しており、川内村と富岡町、大熊町、双葉町における復興推進拠点の活動内容を報告することに加え、福島の復興や発展のために活動している自治体と大学が情報共有を行い、今後の取り組みについて話し合うことを目的としています。

 第1部は「復興に資する地域活動や、復興から発展に資する⼈材育成に関する取り組み」と題して、本学の山下俊一名誉教授と高村昇教授が座長を務めて活動報告が⾏われました。活動報告は、⻑崎⼤学をはじめ、本学と連携している福島⼤学、福島県⽴医科⼤学、東⽇本国際⼤学といった福島県内の⼤学、そして地元企業のかわうちワイナリーが行いました。本学からは核兵器廃絶研究センターの中村桂子准教授、教育開発推進機構の當山明華助教、経済学部3年の近藤凛さんが報告しました。このうち経済学部3年生の近藤凛さんは、昨年度行った夏季国内集中セミナーの報告に加え、次世代に繋げたいこととそのための提案を行いました。発表後、川内村前副村長の猪狩貢様から第1部の総評をいただき、最後に本学の西田教行理事が閉会の辞を述べました。

第1部の様子

第2部では本学の高村昇教授と大熊町の吉田淳町長、佐藤由弘教育長、蜂須賀禮子商工会長による「⼤熊町の復興における課題と展望、⼤学・復興推進拠点に期待すること」と題した対談が行われました。大熊町は震災・原発事故の被災地であり、中間貯蔵施設を町内においている町です。20226月に特定復興再生拠点区域の避難指示が町内の一部地域で解除され、20234月には認定こども園、義務教育学校、学童保育が一体となった学び舎ゆめの森が開校しました。対談では震災から13年が経過した今、大熊町の今後と大学に期待することについて話しあいました。大熊町に居住している、もしくはこれから居住する若い世代への思いや、大学との交流の重要さを述べられ、学生が現地を訪れ住民の方と交流を行う重要性を再確認する貴重な対談となりました。

第2部の様子

最後に福島イノベーション・コースト構想推進機構の鈴⽊康隆部長、⼀般社団法⼈かわうちラボの井出寿⼀理事、環境省放射線健康管理担当の海⽼名英治参事官から総評をいただいた後に、本学の横⼭須美教授が閉会の辞を述べました。

●2023年度拠点活動報告会 報告書