2024年10月22日
水産・環境科学総合研究科(環境科学専攻)の博士前期課程2年の宮原昂大郎さん(高巣研究室)が、令和6年10月18〜20日に熊本大学で開催された第88回日本陸水学会において、優秀口頭発表賞を受賞しました。
受賞対象となった題目は「アミノ酸指標を用いた諫早湾における堆積物中易分解性窒素の分布特性の評価―特に干拓調整池の影響について―」で、水産学部の近藤研究室と共同で実施した研究の成果です。宮原さんは、諫早湾で問題となっている赤潮(植物プランクトンの異常増殖)の長期化に、海底堆積物から水中へ溶出する窒素が関与している可能性を新たに見いだし、さらにこの現象が干拓調整池からの排水の影響を受ける湾奥部において顕著であることを明らかにしました。諫早湾および有明海の環境改善を検討する上で重要な成果であることに加え、発表の分かりやすさや質疑の的確さも高く評価されました。
本研究で用いた試料の採取にあたっては、諫早市小長井漁協の漁業者様と水産学部附属練習船「鶴洋丸」の乗組員の皆様に多大なご協力をいただきました。