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長崎市内の事業者5社をお招きして、「領域演習」最終報告会を行いました

 8月6日(火)に、経済学部では、長崎市内の事業者5社をお招きして、「領域演習」の最終報告会を行いました。
 長崎大学経済学部では、令和5年度より、2コース(経済、経営)×3領域(国際ビジネス、地域デザイン、社会イノベーション)を開設し、実践的エコノミストの育成を進めています。
 このうち、社会イノベーション領域では、2年生を対象として、「地域や社会にある生きた課題」を題材にした各クラス定員8~9名程度の少人数教育(ゼミ)科目の「領域演習」を配置しています。
今年度は、6月11日(火)から15回にわたり、各チームごとに、協力事業者との打合せや文献調査、ヒアリング調査などを行い、課題発見から解決策の検討を重ねてきました。今回の最終報告会では、協力事業者に各チームの課題解決策を報告しました。

【各チームの報告内容】

No. 事業者名 指導教員名 課 題
1 株式会社前田商会
(長崎市岩川町)
西村 宣彦 若者に受け入れられる質屋へ
~将来の商材開発~
2 月香園製茶株式会社
(長崎県西彼杵郡時津町)
木村 眞実 お茶の消費増加に向けて
~インパクトのあるパッケージ開発~
3 山道水産株式会社
(長崎市江戸町)
髙井 計吾 干物を通して水産加工業の未来を考える
~技術の伝承と魅力の発信~
4 株式会社タナカヤ
(長崎市浜町)
辺見 英貴 新規事業を軌道に乗せる
~新商品洋菓子カステリーヌの販売促進~
5 有限会社海野清掃産業
(長崎市茂木町)
津留﨑 和義 使用済み品のリサイクル率の向上
~消費者の意識改革を目指して~

各事業者からのコメントは以下のとおりです。
■今回のゼミを通して、我々事業者ではなかなか発想できないような、キャッチフレーズや、イベントを学生の皆さんからご提案頂き、とても良い勉強になりました! 質屋が持つ特異性からネガティブな思考になりがちなこの業界の態勢ではありますが、私達の想いを真摯にお伝えしたところ、見事に汲んで頂き、それをブラッシュアップしてくれました! 本業の私自身も質屋の明るい未来を感じさせるような、また勇気の湧く、とても感動的な発表でした!! このご縁とアイデアを活かして、これからの質屋活動に参考にさせて頂きたいと思います(^^)。 この度は本当にありがとうございました。

■今回、学生の皆様の意見やアイデアを頂き、業界の常識を見つめ直す良い機会となりました。学生の皆様の素晴らしいアイデアや考え方は、弊社の中だけに留まらず、茶業界(生産農家も含む)全体でも活用できるのではないでしょうか。最後に、このような機会をご準備頂きました関係各位に感謝申し上げます。PS.コラボ商品(ティーバッグ)の発売をお楽しみに。メッセージカードに一言添えて、県外(海外)の方々に贈ってみませんか?長崎のお茶を国内外の老若男女に(ダイバーシティ)!「急須への道」スタートします!

■正直に、率直な質問に対して応答困惑することもありましたが、真剣に考えてくれている結果と実感しております。また機会があれば、ご協力したいと思っております。

■地域の事業者の生の課題に触れて頂くこの機会は、学生の皆さんはもちろん、私自身にとっても長崎の学生たちの視点を学ぶ貴重な機会でした。今回の演習に留まらず継続して、既成概念にとらわれず、柔軟な発想ができるような訓練をお互いに続けられればと考えています。どうもありがとうございました!

■学生さんたちの提案も事業者さんの学生さんへの対応も素晴らしかった。若者らしい提案、ワクワクしました。ぜひ、今回の学生さんからの提案の結果を共有して下さい。

■学生目線で課題解決に結びつける提案に感激しました。アンケートを取り根拠をデータ化し、社長の思いを形にするべく具体的な解決策を発表する姿。みなさんの若いアイデアと実行力に、長崎の未来を感じました。

① 質屋を起点とした振袖の再活用案について報告する様子

② お茶販売のパッケージ案について報告する様子

③ 高級干物製造・販売事業者における人材募集案について報告する様子

④ 新規事業(和洋菓子)の販売戦略案について報告する様子

 ⑤ リサイクル意識向上に向けた解決策(ペットボトルキャップ投票箱)を報告する様子
⑥学生へ質問する事業者と質疑応答を傾聴する事業者らの様子