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水産・環境科学総合研究科修士2年生の吉良成美さんが第19回日本LCA学会研究発表会で学生優秀ポスター発表賞を受賞

 水産・環境科学総合研究科修士2年生の吉良成美さん (環境システム学分野、重富ゼミ) が、令和6年3月6日から8日に宇都宮大学で開催された第19回日本LCA学会研究発表会において、学生優秀ポスター発表賞を受賞しました。当学会は環境システム分野の研究者や学生が集まる全国大会です。本賞は、当日のポスター発表において、優秀な研究発表を行った学生の上位3名に贈られます。
 吉良さんは、「介護需要の増加に伴うサプライチェーン社会環境負荷の解析」という演題で発表し、日本の要介護・要支援者のいる世帯 (以下、要介護世帯) とそうでない世帯によるライフスタイル由来の温室効果ガス排出構造の差異を解析しました。また、同時に、それぞれのライフスタイルを支えるために社会全体で必要となる労働者数とその産業構造についても推計しました。これらの結果から、要介護世帯をできるだけ減らしていくことで、環境や社会全体にとっても望ましい方向に向かうことが定量的に見出されました。
 本研究は、人の健康の増進が温室効果ガスを抑制するだけでなく、「2024年問題」を抱える労働力維持の課題にも一定の貢献が見込まれる点を示唆しています。ここからさらに研究を進展させることで、本学が目標に掲げるプラネタリーヘルス研究の一つとして発展していくことが期待されます。

学会でのポスター発表 学生優秀ポスター発表賞を受賞の吉良さん


・表彰のページ(第19回 日本LCA学会研究発表会):https://www.ilcaj.org/meeting/index.php