2024年03月21日
2024年3月14日、WEBサイト『長崎大学バーチャル・オープンキャンパス』で地図情報コンテンツ『文教キャンパスバーチャルツアー』を公開しました。制作したのは情報データ科学部4年生の三原僚真さんです。構想、素材集め、制作まで10カ月に渡って創意工夫を重ねて、2月に卒業論文『全天球画像を用いたバーチャルオープンキャンパスの開発』を発表、その後も微調整を続け、卒業間近の3月中旬にようやく完成させました。WEB上での公開を果たした三原さんにインタビューします。(聞き手は広報戦略本部スタッフ)
制作した地図情報コンテンツ『長崎大学文教キャンパスバーチャルツアー』はこちら
※同コンテンツの制作は、本学広報戦略課が情報データ科学部の瀬戸崎研究室へ地図コンテンツのVR化について相談したことに端を発し、三原さんが制作に名乗りをあげたことからスタートしたコラボレート企画です。
※制作にあたって、株式会社メディアオーパスプラス(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:竹森勝俊氏)様に監修、ご協力をいただきました。
情報データ科学部の授業動画を制作している様子 |
Q:地図に学部情報が集結している面白いコンテンツができあがりましたね!
三原さん:高校生にキャンパスの雰囲気を感じながら、学部情報も受け取ってもらうにはどうしたら効果的か、に重点を置いて制作しました。キャンパス内で学部棟の前を通るとパンフレットが現れますので、その時はぜひ閲覧してください。また、単純に散策だけでも楽しめます。例えば附属図書館、キャリアセンター、生協や学食など、キャンパス内には大学生活を充実させる様々な施設があります。そのあちこちに「i」のマークで説明ポップを潜ませました。全部48個ありますので、探してみてほしいです。
Q:一番好きな場所、高校生に特に見てほしい場所はどこですか
三原さん:中部講堂です。長崎大学全学部のパンフレットを集めました。一列に並ぶ風景は制作した自分が見ても圧巻だと思います。バーチャルツアーの目的では「長崎大学10学部の魅力を伝えること」が大きな要素なのでコンテンツの顔とも言える場所です。
もう一箇所、僕が所属する情報データ科学部棟に「教員&授業情報」の部屋を設けました。どんなことを学べるのか、どんな先生がいるのかを伝える動画を集めて(一部は三原さんが制作)いるので情報科学、データ科学に興味がある高校生にはぜひ見てほしいです。
Q:初めて地図情報コンテンツ制作の依頼を聞いた時、どう感じましたか
三原さん:面白そうなテーマだと思いました。実は大学3年まで長崎大学生協の新入生サポートセンターでアルバイトをしていて、SNS等で高校生に向けた大学生活の情報発信を担当していました。その時の経験を活かせると思いました。
Q:制作で大変だったことを教えてください
三原さん:扱う素材が膨大なため、単純作業の繰り返しになり、時々辛く感じました。制作は全部で3つの工程に分かれます。第1工程は画像や動画の撮影と情報の聞き込みなど素材の収集、第2工程は素材をグループ分けしていく作業、最後は3Dバーチャルツアー制作ソフトを使って素材を繋ぎ合わせ地図情報コンテンツに仕上げていく作業です。3工程ともに単純作業が多かったため、研究室で同級生と話すなど気分転換を交えながら進めました。
授業風景の動画撮影で協力を呼びかける様子 |
Q:長期間の研究はメンタルコントロールが必要?
三原さん:そうですね。卒業論文のテーマを4月に決めて発表は翌年2月。長丁場ですが、その間にも7月にオープンキャンパスが、11月には卒業論文の中間発表があり、気持ちを引き締める機会になりました。特にオープンキャンパスでは来場した高校生に制作途中のバーチャルツアーを見てもらうことができました。その際にいただいた感想では「キャンパス内を歩いている臨場感があった」など感想から「もっと大学生活らしさを感じたい」「授業内容を知りたい」などの要望もあり、同コンテンツへの期待を感じることができました。制作のターゲットや目的を再認識することができ、より熱意を持って打ち込めたように思います。
オープンキャンパスでコンテンツの説明をする様子 |
Q:ターゲットの生の声を聞ける機会は貴重ですね
三原さん:はい。制作の依頼主は広報戦略課ですが、コンテンツを見るのは高校生です。直接意見を聞くことで「高校生の期待に応えたい、期待を超えたい」という気持ちが強くなりました。
本制作から話題がそれますが、僕は4月から社会人になります。就職前研修を何度か受けて「期待に応えること」について深く考えました。仕事で任される業務は一見、担当者1対1のやり取りですが、誰もが所属する組織を背負っているし、クライアントの背後にはたくさんのユーザーがいます。4月からの就職先では全ての人の期待に応えられるように、これまでの経験を活かして頑張りたいと思います。
卒業論文発表の様子 |
Q:長崎大学での4年間はいかがでしたか?
三原さん:楽しかったです! 情報データ科学部では僕達の世代が1期生だったこともあり、先生も学生も全員、挑戦する意識が強くて一体感があったと思います。特に学生は、授業での課題や試験などで先輩からの助言を受けられないので、みんなで協力して乗り切ったことが思い出です。また、必修科目「実社会課題解決プロジェクト」では県内の行政や企業の方との交流があり、長崎が100年に一度の変革期を迎え、発展していることを肌で感じました。
Q:長崎の街での大学生活はいかがでしたか?
三原さん:長崎は大学生活が送りやすい場所です。程よく栄えていて、自然も近くにあって、大学周辺はスーパーや商店街などがある生活便利エリアで、全てにおいて良いとこ取り。そして学内外で出会った人が良い人ばかりで過ごしやすかったと思います。
Q:これから大学生になる皆さんにメッセージをお願いします
三原さん:大学生活は自分次第でどこまでも挑戦できるし楽しむことができます。「社会と関わりたい」とか「外国に行きたい」など様々な願望があると思いますが、自分が動きさえすれば実現可能! 制限するものは何もありません。新しい環境はスタートしやすいし、挑戦することは大学生の特権だから、やりたいことはまずやってみてください。
貴重なお話をありがとうございました。「長崎大学文教キャンパスバーチャルツアー」は入試広報活動で活用させていただきます。また、三原さんの新天地でのご活躍を心から応援しています。頑張ってください!