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工学部「3大学学生ものづくり・アイディア展in長崎」 12グループが社会課題解決を目指すアイディアを発表


長崎大学工学部は、12月9日(土)、新潟大学工学部と富山大学工学部の皆さんをお迎えして「第21回 3大学学生ものづくり・アイディア展in長崎」を開催しました。同展は、学生が社会課題解決を目指して、研究計画立案からハードやソフトの製作までの「ものづくり」に挑み、その成果を発表する場で、3大学持ち回りで毎年開催しています。今年も、各大学から4グループずつが登壇し、半年にわたる研究の成果を発表しました。長崎大学から参加したのは工学部の創成プロジェクトで好成績を収めた4グループです。

▶︎創成プロジェクトについてはこちらから。


会場の様子

開会にあたって、長崎大学工学部長の坂口大作教授が挨拶。「本アイディア展は、学生たちの“新しいものを作りたい”という情熱で21年も続いています。研究開発は大変なことや、挫折することの連続で、毎年、困難を乗り越えたグループの感動のドラマを見せてもらってきました。今日もどうやって壁を乗り越え、課題を解決してきたのか、その過程を聞かせてください」と呼びかけました。 

挨拶する坂口大作教授



長崎大学から出場したのは下記の4グループです。

『綺麗で美味しいケミカルクッキングのレシピを考案する』

pH調節で色を変化させ、化学反応を見ながら美味しく食べることができるユニークな料理のレシピを考えました。変色食材には青い色素・アントシアニンを含む紫キャベツとバタフライピーを使用。考案したカラードリンクと餃子の鍋は、作品・ポスター見学のブースで実際に振る舞われました。





『長崎大学メタバース広報大作戦 〜若い人達に長崎大学の魅力を発信!〜』

長崎大学学園祭のメタバース空間を製作して、出展したサークルのブースをメタバース空間内にも設営。その団体のSNSやYouTubeなどへリンクすることで同イベントの魅力を発信しました。なお、このメタバース空間は本学サイトで公開されています。




▶︎長崎大学学園祭のメタバース空間はこちらから。

▶︎同プロジェクトに携わった3人の学生にインタビューしたページはこちらから。


『【ダム×デジタル技術】土木遺産や災害教訓を後世に伝えよう』

1年生コンビが長崎県の課題解決に挑みました。長崎県は1982年の長崎大水害以降、都市型水害を発生させないために河川改修や治水ダム改修などの整備を行ってきました。同プロジェクトでは、改修した構造物の機能を一般市民に伝えるために、動画や3Dデータを用いて教材を製作。実際に防災イベントで小学生に公開しました。

 
   


『ブロッコリー農家支援のための害鳥対策機能を備えた支援電動モビリティ』

農場での作業軽減と害鳥対策を目的に2つのモビリティを製作しました。作業軽減モビリティではパワーを保持しつつ省スペース化することを追求。害鳥対策モビリティではカメラを内蔵させ、対象物を検知する機能を加えました。※同プロジェクトでは長崎工業高校生も開発に参加しました。





発表を終え、【ダム×デジタル技術】で動画や3Dデータ製作に携わった竹内寛之さん(社会環境デザインコース1年生)は、「工学はものづくりの学問であり、作ることを中心に学ぶことが多いのですが、このプロジェクトでは伝えることメインに考えました。普段とは違う目線から構造物を見つめられたことが良い経験になりました」と研究を振り返りました。


同展では全グループの発表の後、表彰式が行われ、優秀賞3グループ、最優秀賞1グループが表彰されました。結果は次の通りです。

【最優秀賞】

『筋力発電』(富山大学)

 広背筋や背筋を鍛える器具を用い、筋トレの運動を回転運動に変えて発電するマシンを製作。

【優秀賞】

『綺麗で美味しいケミカルクッキングのレシピを考案する』(長崎大学)

 化学反応が楽しめる綺麗で美味しい料理のレシピを考案。

『生協理髪部のオンライン番号札システムの構築』(富山大学)

 学内理髪店の利便性をよくするため、予約フォームや予約状況確認ができるアプリを開発。

『レスキューロボット開発』(新潟大学)

 災害時等、人が立ち入れないような場所で活躍するロボットの開発にROS2を導入し、試作機を改良。

↑長崎大学から出場したケミカルクッキンググループのメンバー