2021年06月28日
2021年6月21日(月)、日本学士院において、天皇陛下皇后陛下のご出席、英国大使列席の下、恩賜賞及び日本学士院賞、日本学士院エジンバラ公賞の授賞式が行われ、長崎大学 北潔教授(熱帯医学・グローバルヘルス研究科/熱帯医学研究所 )に対し、昨年受賞が決定した日本学士院エジンバラ公賞が授与されました。新型コロナウイルス感染症の拡大により昨年の授賞式が延期されたため、今年の受賞者と共に授与されたものです。
北教授は、天皇皇后両陛下に直接研究の内容をご説明する4人の研究者の一人に選ばれ、「熱帯病原性微生物の生存および拡散戦略の解明ー 寄生虫の多様な環境適応機構 ー」と題して研究の成果をご説明。さらに、抗マラリア薬として開発中の5-アミノレブリン酸(5-ALA)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)原因ウイルスの試験管内での感染抑制や、治療薬候補として期待されていることについても言及し、長崎大学が一丸となって感染症に取り組んでいることを申し上げました。
天皇陛下からは「新型コロナウイルスに、マラリアの薬が効くのはどういうことですか?」とのご質問を、皇后陛下からは「希望の持てる話ですね」とのお言葉を頂きました。
※日本学士院エジンバラ公賞
今年4月にお亡くなりになられた故エジンバラ公フィリップ殿下からの申し出により、昭和62年に創設された賞で、広く自然保護及び種の保全の基礎となるすぐれた学術的成果を挙げた者に贈られるものです。
日本学士院会館にて賞を受ける北潔教授
エジンバラ公賞賞状
エジンバラ公賞賞碑(表)