2021年06月25日
海洋未来イノベーション機構山本郁夫教授研究室は、橋梁等のインフラ点検用の船ロボットシステムを夢想科学社の協力を得て開発し、国土交通省主催のインフラメンテナンス国民会議(7月1日、2日)に出展します。
船ロボット(図1、図2、図3)は自律航走、無線航走が可能で、装備されたカメラにより水面から橋梁の自動撮影を行い、3Dオルソ画像(※)(図4)を作成することができます。これにより、暗渠等計測が難しい箇所を含めた構造物の劣化状況を検査することができます。水域により船型を選定できますので、港湾、河川等様々な水域でのインフラ点検が可能です。
また、船ロボットに装備した水中カメラにより水中オルソ画像(※)の収得も可能で、文化財調査等にも役立ちます(図5)。船は英語で女性名詞として扱われるため3姉妹と表現しました。
(※)オルソ画像…撮像の位置ずれを無くし、傾きの無い正しい大きさと位置に表示されるように変換した画像
図1 KENBOTⅡ |
図2 KENBOTⅢ |
図3 KENBOTⅣ |
図4 収得した橋脚3Dオルソ画像 |
図5 元寇船が沈んでいる海域の海底面3Dオルソ画像 |