2020年04月24日
水産・環境科学総合研究科(環境地下水学研究室)の倉本菜摘さんは,令和元年度地盤工学会九州支部学生賞(優良学生賞)を受賞しました。
受賞対象となった研究内容は,環境科学部の卒業研究として実施した「農用地近くの観測井戸における地下水位変動についての研究」と題するものです。本研究では,降雨による地下水涵養について調べるため,農用地近くの小学校敷地内に設置した観測井戸において2014年4月から2018年8月の間に観測された地下水位の変動特性について検討を加えました。その結果,地下水位の変動には2つのパターンが見られ,どの年においても変動が大きい夏季と,変動が小さく水位が安定している時期に分類され,夏季に見られる特徴的な変動は周辺の農地からの揚水の影響であると考えられました。さらに一月単位で地下水位変動の解析を行い,自己回帰モデルによる再現を試みました。こうした研究成果は環境地盤工学上,重要な成果と言えます。倉本さんは学部生でしたが,指導教員と協力し,データの取りまとめと解析を実施し,結果を精力的にとりまとめたことなどが高く評価されました。
水産・環境科学総合研究科(環境地下水学研究室) |
優良学生賞 賞状 |