2018年12月11日
原爆後障害医療研究所では、12月4日に、韓国原子力医学院(KIRAMS)-長崎大学 合同セミナーをソウルで開催しました。 KIRAMSは、放射線診断、放射線治療といった医療部門に加えて、韓国における原子力災害医療の中心的役割を果たしています。長崎大学とKIRAMSは、ともに世界保健機関(WHO)の緊急放射線被ばく医療ネットワークであるREMPAN(Radiation Emergency Medical Preparedness and Assistance Network)の協力センターに指定されており、これまでも活発な交流を行っています。 今回は両機関の原子力災害医療分野の取り組みについて情報共有し、今後の共同研究につなげることを目的として合同セミナーを開催しました。原爆後障害医療研究所から5名の教員が日本における放射線防護の現状や甲状腺がんの分子生物学的知見、福島における長崎大学の取り組みなどについて発表したのに加え、原子力災害対策本部から2名の事務職員も参加し、今後の連携についての協議を行いました。さらに環境省からも放射線健康管理担当参事官室の笠松参事官らが参加し、福島で行われている県民健康調査についての発表を行いました。アジアにおける原子力力災害医療分野の連携は重要であり、今後も継続していく予定です。 |