2018年11月28日
長崎大学は、研究成果を社会に還元し、長崎地域さらにはわが国の海洋未来産業の発展に寄与することを目指して、海洋ロボットに関する将来構想(図1)を提唱し、様々な海洋ロボットの研究に取り組んできました(図2)。今回、あらたに、日本財団・スコットランド開発公社助成により、三菱重工業、英国 Coda Octopus、Hydrason Solutions と共同で、効率的な海底機器検査技術システムの研究を行います。これは海底ケーブルおよびパイプラインの効率的な検査を行うために、広域活動に優れたAUV(自律型無人潜水機)と、操作性に優れたROV(遠隔操作無人潜水機)を組み合わせ、海底の機器を長時間、効率的に検査できるシステムの開発を目指す研究です。長崎大学は総合企画と新規ROV開発、三菱重工業はAUV開発(図3)、英国企業は音響システム開発を主に担当します。また、長崎県工業技術センター、地元企業にも関連技術開発の御支援を頂く予定です。三菱重工業とキックオフ会議(図4)を開催し、長崎大学は海洋未来イノベーション機構が中心となり工学研究科、水産・環境科学総合研究科の協力を得て開発に鋭意取り組んでいく所存です。 研究取纏め:海洋未来イノベーション機構山本郁夫教授 |
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図1 海洋ロボット将来構想 |
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図2 海洋ロボット研究事例 |
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図3 三菱重工業AUV(社内技術実証機) |
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図4 長崎大学−三菱重工業 キックオフ会議 |