2018年09月13日
長崎大学水産・環境科学総合研究科アジア環境レジリエンス研究センターでは,2018年9月6日(木)に一般公開シンポジウム「レジリエントな地域社会創生に向けて」を土木学会地球環境委員会と共催で開催しました。
基調講演者として市原あかね氏(金沢大学人間社会研究域経済学経営学系教授)をお招きし,「地域社会のレジリエンスと転換能力−エコロジー経済学の新展開を踏まえて」と題して講演頂くと共に,主催者側より馬越孝道,水産・環境科学総合研究科教授(アジア環境レジリエンス研究センター長)が同センターの取り組みを,中川啓,水産・環境科学総合研究科教授が島原半島の地下水汚染を対象にした水環境レジリエンスの確保に向けた研究プロジェクトについて紹介しました。さらに,佐々木裕氏(小浜温泉エネルギー事務局長,水産・環境科学総合研究科客員研究員)には小浜温泉の温泉発電事業へのこれまでの取り組み,高橋和雄氏(長崎大学名誉教授)には1990-95年雲仙普賢岳噴火災害の教訓,復旧・復興政策への示唆について講演頂きました。講演者への積極的な質疑応答も行われ,レジリエンス概念と,水環境,温泉エネルギー,火山災害といった地域レジリエンスの構成事例を関連づける絶好の機会となりました。
市原あかね氏のご講演の様子 |
佐々木裕氏のご講演の様子 |
高橋和雄氏のご講演の様子 |
総合討論の様子 |