2018年04月13日
水産・環境科学総合研究科の萩原篤志教授が,平成30年度日本農学賞ならびに第55回読売農学賞を受賞しました。日本農学賞は日本農学会が「農学上顕著な業績を挙げたもの」に授与する賞で,大正14年(1925年)の創設以来,日本の農学研究者間における最高の栄誉と言われ,読売農学賞は読売新聞社が農学分野の優れた研究を顕彰するものです。萩原教授は,「動物プランクトンの生物機能研究と水産増養殖への応用」の業績が評価され,今回の受賞となりました。
「つくり育てる漁業」の推進には人工種苗の餌が鍵となりますが,その開発に必要な餌料生物自体の知見は乏しいままでした。萩原教授は海産プランクトンの実験飼育系を確立し,ワムシ類,ミジンコ類,カイアシ類の生理・生態学的基礎知見の解明から生活史の人為的制御を実現しました。これにより,系統学,行動学,生化学,分子生物学を包含する複合的な餌料プランクトン学の確立に貢献したばかりか,仔魚期の魚類を含めた研究に発展させ,水産増養殖技術の飛躍的な進展に貢献しました。
4月5日に,東京大学弥生会館で開催された第89回日本農学大会に於いて,授賞式および受賞者による講演,パネルディスカッションが行われました。
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記念講演の様子 |
パネルディスカッションで意見を述べる萩原教授(中央) (日本農学会提供) |
日本農学賞賞碑 |
日本農学賞 表彰状 |
読売農学賞 表彰状 |
水産増殖学研究室ホームページ
http://www2.fish.nagasaki-u.ac.jp/FISH/KYOUKAN/hagiwara/index.htm
日本農学会ホームページ(平成30年度日本農学賞受賞者)
http://www.ajass.jp/30_10.html
読売新聞社のホームページ
https://info.yomiuri.co.jp/contest/clspgl/3706.html