2018年04月04日
水産・環境科学総合研究科の阪倉良孝教授が、公益社団法人日本水産学会の平成29年度水産学技術賞を受賞しました。受賞対象となった研究は「海産仔魚の飼育環境制御技術に関する研究」で、養殖業の基幹となる卵から稚魚を育て上げる種苗生産技術に関するものです。受賞研究は,これまで水槽内の流れの管理は飼育技術者の経験と勘に基づいて行われることが多かったところを,小型水槽内の流場の定量・可視化と仔魚の飼育成績との相関をとり,長崎県特産種のマハタ等の難種苗生産魚の魚種毎の最適な流場を明らかにしました。次に量産規模の水槽でその効果を実証するとともに,水槽の形状や流場の形成方法についても新たな定量研究を実施し,餌料生物の性能評価や仔魚の性状評価技法にまで発展させました。以上のように,種苗生産方法を定量化することにより,難種苗生産魚の生産技術向上に大きく貢献したことを評価されたものです。 |
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受賞記念の盾 |
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授賞式にて(左:日本水産学会長 塚本勝巳 日本大学教授、右:阪倉教授) |