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長崎大学病院泌尿器科・腎泌尿器科の松尾朋博助教が 第47回 国際尿禁制学会において、学会賞を受賞

  長崎大学病院泌尿器科・腎泌尿器科の松尾朋博助教が、9月12-15日にイタリア・フィレンツェで開催されたInternational Continence Society 2017(第47回 国際尿禁制学会)において、演題「CAN SALT INTAKE RESTRICTION BE ONE OF THE TREATMENT OPTIONS FOR NOCTURIA?(塩分制限が夜間頻尿に効果的か?)」を発表し、学会賞Award for Innovative Research Presented on Nocturnal Voiding Problemsを受賞しました。

  夜間排尿は排尿障害の患者さんにおいて最も生活の質に影響を与える厄介な症状といわれながら、原因が多岐にわたるため根本的な治療法が解明されていません。同賞は、夜間排尿に関する革新的な成果を出した研究者に対し、同学会が毎年1名に授与するものです。

  泌尿器科教室の宮田康好准教授、松尾助教のグループでは、食塩の過剰摂取が夜間頻尿の原因になることについてこれまでも発表してきましたが、今回は「食塩制限をすることによって夜間頻尿が改善するのか?」をテーマに追究しました。研究によると、食塩摂取制限が十分できた患者さんでは夜間頻尿の改善を認め、排尿が我慢できなくてトイレに駆け込まなければいけない状態(尿意切迫感)もまた軽減されるなど、患者さんの生活の質も向上しました。排尿障害治療において薬物療法のほかに、「食塩摂取制限が選択肢の1つになり得る可能性がある』と結論付けています。

 

松尾朋博助教(右)松尾朋博先生国際尿禁制学会 表彰状

           松尾朋博助教(右)