HOME > NEWS > 詳細

News

ここから本文です。

東方経済フォーラムにおける日露学生フォーラムに医歯薬学総合研究科の山口拓允君が参加しました

  9月4日から9日までロシア連邦のウラジオストックで行われた東方経済フォーラムのサイドイベントとして、日露学生フォーラムが開催され、長崎大学からは医歯薬学総合研究科災害・被ばく医療科学共同専攻(修士課程)二年生の山口拓允君が参加しました。本フォーラムは2016年の日露首脳会談の際、安倍首相が提示した8項目の協力プランにある「学生の交流を倍増する」という提言に基づいて開催されたものです。

  日露両国の大学生は、9月4日と5日の両日にわたって今後の日露関係をよくするためにどのような関係を築くべきか以下の4分野について協議を行いました。
     1. 農業分野での協力
     2. 起業活動での協力
     3. 医療分野での協力
     4. 教育文化分野での協力

  そのうち医療分野での協力の中では、山口君が提言した「原子力災害時の適切な対応や将来の原子力災害発災時の甚大化予防のため、日露の原子力災害経験を共有し調査研究の協力を展開させること」も議論され、日露首脳への提言書にも災害・被ばく医療分野の日露間の協働について言及されることになりました。
  2日間でまとめられた提言書は、9月6日に学生の代表から安倍首相へ直接手渡され、提言内容に具体的に取り組むことを要請しました。また、プーチン大統領も記者会見の場で、今回の学生フォーラムについて言及するなど、大きな注目をあびました。

   長崎大学は今年度から「大学の世界展開力強化事業」に採択され、ロシア連邦の北西医科大学との連携を開始しますが、今回のフォーラムをきっかけとして、ロシア連邦との特に災害・被ばく医療科学分野でのグローバル人材育成に向けた連携が期待されます。

フォーラムに参加した山口君(左)とロシアの大学生
フォーラムに参加した山口君(左)と
ロシアの大学生

日露学生フォーラムに参加した両国の学生
日露学生フォーラムに参加した両国の学生