2017年03月13日
水産・環境科学総合研究科博士前期課程、環境科学専攻2年(環境生理学研究室)の長野央歩さんが、平成29年2月11日に開催された平成28年度日本生理人類学会研究奨励発表会(九州地区)において論文演題「高濃度人工炭酸泉浴による身体冷却効果に関する研究」の発表により優秀発表賞を受賞しました。同賞は、研究奨励発表会において優秀な発表をした者に授与されます。 今回の研究内容は皮膚温より低温の高濃度人工炭酸泉浴が皮膚血管の収縮を抑制することに着目し、高濃度人工炭酸泉浴による身体冷却効果を検討するものでした。本研究では水温と浸漬部位の異なる実験を行い、身体冷却をより効果的に行える条件について検討しました。その結果、30℃の高濃度人工炭酸泉下腿浴が同温度の淡水浴と比較して、より効果的に身体冷却を行えることが示唆されました。本研究をさらに進めることで、夏場のスポーツ現場や労働現場での実用的な熱中症対策法としての高濃度人工炭酸泉浴の有効性を明らかにすることを目指しています。 |