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水産・環境科学総合研究科の利部慎助教が「日本水文科学会優秀発表賞」及び「日本地下水学会若手優秀講演賞」を受賞

水産・環境科学総合研究科の(環境科学領域)の利部慎助教が「日本水文科学会優秀発表賞」及び「日本地下水学会若手優秀講演賞」を受賞しました。各賞の受賞理由・研究内容等は以下のとおりです。

■ 日本水文科学会2016年秋季講演会 優秀発表賞(口頭)

アフリカ・タンザニアのタボラ州における広域的な地下水流動の実態把握のために、地下水中に溶存する水質や同位体、さらに年代トレーサーとなるCFCsを測定し、まとめた成果を発表したものである。当該地域の帯水層である岩盤地下水が、どのような流動形態や規模を有しているかを、複数の水文トレーサーを用いて明らかにした。これまでの地下水ポテンシャル分布からしか推定されてこなかった地下水流動機構を、本研究により精度よく捉えたことで、地域の水供給計画や水資源開発に貢献し得る成果となった。

2016年10月16日受賞(法政大学市ヶ谷キャンパス)

日本水文科学会写真

賞状(優秀発表賞)

写真(2016年10月16日撮影) 賞状(優秀発表賞)

 

■ 日本地下水学会2016年春季講演会 若手優秀講演賞(ポスター)

地下水の年代(滞留時間)を解明するための新たな手法として85Kr(クリプトン85)法を開発し、その一連のシステムを熊本地域の硝酸性窒素負荷域において適用した研究成果を発表したものである。当該地域の地下水年代(数年〜約35年)を硝酸性窒素の濃度変化の歴史と絡めながら明らかにしたことで、硝酸性窒素濃度の振る舞いについての将来予測が可能となり、適切な地下水管理のための方策提言に繋がる成果となった。

2016年10月20日受賞(長崎新聞文化ホール)

日本地下水学会

賞状(若手優秀講演賞)

写真(2016年10月20日撮影) 賞状(若手優秀講演賞)