2015年04月23日
水産・環境科学総合研究科 博士前期課程 環境科学専攻1年(環境地下水学研究室)の豊島涼介君は,平成26年度地盤工学会九州支部学生賞(優良学生賞)を受賞しました。受賞対象となった研究内容は,環境科学部の卒業研究として実施した「地下水汚染地域における地下水涵養量評価と水質特性との関係に関する研究」と題するものです。名水や水の都として有名な島原市は,一方では硝酸性窒素による地下水汚染が深刻であることも知られており,現状を把握して対策を検討することが必要とされています。 本研究では,島原市内の小学校に設置した深度50mの観測井戸からの1日1回のサンプリングと水位や電気伝導度の測定に加え,気象観測装置を設置して蒸発散位計算のためのデータ収集を行っています。調査結果は,連続的な長期間のデータをもとに,降雨,蒸発散特性および地下水涵養量の評価を行い,地下水水質との関係性も明らかにするなど,今後の地下水汚染対策を検討する上で重要な資料を提供しており,環境地盤工学上,重要な成果といえます。 |
水産・環境科学総合研究科 賞状 |