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経済学部で「長崎と北海道の『水産』と『観光』」をテーマに合同シンポジウム開催

近 年,社会の多様化に対する認識が高まるにつれ,何らかの障害のある人も障壁なく社会に参画できる機会が担保されるよう,様々な動きが見受けられます。そこ で長崎大学では,障害のある学生が,より平等かつ公平な教育を受ける機会を実現すべく,平成25年8月1日付で『障がい学生支援室』を設置しました。
ま た、平成24年12月に「障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告(第一次まとめ)」がまとめられ,高等教育段階における障害のある学生への修学支 援について提言されています。平成25年6月には「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が公布され,障害を理由とする差別の解消の推進が求め られています。
今後,長崎大学は障害のある学生に対してより積極的に支援するために学内体制を整備し,学生のみならず支援に携わる教職員への支援も行いつつ,障害のある学生も心地よく勉学できるコミュニティの構築を目指して参ります。
並行して,外部団体や組織との連携を図りつつ,修学のみならず,入学や就職活動においても配慮並びに支援を充実していく所存です。
ついては,高等教育段階における障害のある学生への修学支援について,我が国の現状や動向及び米国での状況を理解し,今後の長崎大学における修学支援を充実させることを目的として別紙のとおり記念講演会を開催しますので,多数ご参加くださいますようご案内いたします。

長崎大学経済学部では、産業技術総合研究所北海道センター・同九州センターとともに、「水産」と「観光」というテーマを中心に、「長崎」と「北海道」の連携について探るための合同シンポジウムを、3月9日(月)に片淵キャンパスで開催しました。長崎や北海道の水産業、観光業の関係者など、約110人が参加しました。

はじめに長崎都市経営戦略推進会議の里隆光議長から開会挨拶が行われた後、株式会社阿寒グランドホテルの黒滝博常務取締役の「食材の宝庫・北海道を活かす:鶴雅グループのおもてなし」と題した特別講演が行われました。つづいて北海道側から、産業技術総合研究所エネルギー技術研究部門の稲田孝明主任研究員と株式会社ニッコーの佐藤厚代表取締役による「水産加工における氷の利用とシャーベットアイス製氷機の開発」と、函館地域産業振興財団北海道立工業技術センターの吉岡武也主任研究員による「シャーベットアイスを用いた水産物の鮮度保持と流通」と題した事例紹介が行われました。
また、長崎県側から、長崎県総合水産試験場水産加工開発指導センターの桑原浩一加工科長による「水産物の特性を活かした水産加工技術の開発」と、長崎都市経営戦略推進会議魚のまち長崎振興ワーキングチーム座長で株式会社JTB九州の中川信治長崎支店長による「観光の観点から水産業への期待などについて」と題した話題提供が行われました。

その後、秋田舞美のマーケ道の秋田舞美代表が司会、黒滝常務取締役、佐藤代表取締役、中川支店長がパネリストとなり「観光と水産:広域連携と新事業の可能性」について討論が行われました。中川支店長から「長崎ランタンフェスティバルと札幌雪まつりは開催時期が近いことから、相互の会場でお互いの水産物を食べられるようにしてはどうか」との提言があった。一方、黒滝常務取締役からは「北海道には長崎の魚の豊富さが伝わっていないので、もっと売り込むべきである」との助言があった。また、佐藤代表取締役からは「シャーベットアイスは低温で鮮度保持が可能であり、距離的に遠い長崎と北海道の間で水産物の輸送にも活用できる」と強調されました。

今回の合同シンポジウムは、産学官の関係者が参加し、いろいろな角度から地域活性化について考えるきっかけになり、これまであまり交流が無かった長崎と北海道との関係を深め、水産業や観光業の発展に寄与し、相互連携を深めていく良い機会となりました。



経済学部黒滝氏の特別講演の様子

経済学部黒滝氏の特別講演の様子

総合討論の様子(左から中川氏、佐藤氏、黒滝氏、秋田氏)

総合討論の様子
(左から中川氏、佐藤氏、黒滝氏、秋田氏)