2013年10月08日
10月1日,先導生命科学研究支援センター動物実験施設横の動物慰霊碑前において,毎年実施している動物慰霊祭を,先導生命科学研究支援センター,医学部,歯学部,熱帯医学研究所,医歯薬学総合研究科,病院,原爆後障害医療研究所などの関係者約120名参列のもと執り行いました。 参列者全員により黙祷が行われた後,調漸先導生命科学研究支援センター長から,「近年生命科学は目覚ましい発展を遂げ,医学の進歩や生活環境の改善は,年々人間の寿命を延ばしてきました。しかしながら,こうした恩恵は,実験動物の貴重な犠牲の上に得られた情報によって支えられていることを我々研究者は常に忘れてはいけません。私たち動物実験に携わる者は,さまざまな動物とのかかわりの上にたって,人類の生存と繁栄があることを深く認識し,特にこれらの動物に対し,深い思いやりと感謝の念を忘れてはならないと思っております。」と慰霊の辞が述べられました。 引き続き,施設利用者を代表して原爆後障害医療研究所の小野悠介助教から,「現代の医学生物学の基礎研究団体においては,特に遺伝子改変動物を用いた研究の重要性は増しており,さらにヒトへの応用を見据えた創薬や治療法開発というフェーズになれば,霊長類を含む多様な疾患モデルでの検証を避けては通れません。我々は,周到な研究計画により動物実験の正当性を明確にし,生命への慈しみの心を持って最小限の犠牲の中で研究を進めていかなければなりません。そして,犠牲となった動物に報いるために,得られた貴重な研究成果を我々の健康や福祉へ最大限に役立たせていくことを誓います。」と慰霊の辞が述べられました。 その後,大沢一貴先導生命科学研究支援センター比較動物医学分野長から挨拶があり,最後に参列者全員による献花が行われました。
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黙祷を捧げる参列者 | 調センター長による慰霊の辞 |