2013年07月19日
長崎大学病院は7月12日、東京女子医科大学で作製した細胞シートを本院の早期食道がんの患者さん(50代、男性、長崎市在住)に移植する再生医療を実施しました。本院が日本の再生医療分野を牽引する東京女子医科大学と連携して協力体制を構築し、消化器の分野では細胞シートという医療資材を空輸して移植したことは世界初の試みです。 今回の手術では、本院で患者さんの口の粘膜から採取した細胞片を東京女子医科大学へ空輸後、同大の細胞培養施設(CPC/セル プロセシング センター)で約2週間かけて細胞シートを作製。その培養した細胞シートを再び長崎大学病院に輸送して、この患者さんに移植しました。 研究代表者である江口晋教授(第二外科)は16日に開いた記者会見で「これまで細胞シートを用いた食道がんの治療は東京女子医科大学でも行われていたわけですが、東京から遠く離れた長崎の地で患者さんに同じような先端の治療を提供できた意義は大きい」と強調しました。
※記者発表の詳細はこちらのPDFファイル(458.61 KiB)か長崎大学病院HPをご覧下さい。
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7月16日記者発表(長崎大学病院) 細胞シート作成から移植までの流れ
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