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原爆後障害医療研究所の高村昇教授が台湾の馬英九総統と懇談

  6月24日、原爆後障害医療研究所の高村昇教授が、6月24日に台北市で行われたセミナーにおいて、放射線被ばくと健康影響、特に一昨年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故後にとられた被ばく低減措置と実際の住民の被ばく線量、それに伴う健康影響の可能性についての講演を行いました。

この講演会には、台湾の大学研究者、電力関連企業関係者、報道関係者らが参加し、講演後の質疑応答、パネルディスカッションにおいては、福島の現状、今後の予測について多くの質問が寄せられました。

翌25日、高村教授は前日の講演会の内容報告と、特に放射線被ばくと健康影響に関する東京電力福島第一原子力発電所事故の現状報告を行うため、台湾の総統府を訪問し、馬英九総統と面会しました。

面会では特に、馬総統から事故におけるこれまでの犠牲者についての質問があり、高村教授からは事故による直接の死亡者は出ていないものの、突然の避難や、その後長期に続く避難生活による被災関連死が大きな問題であることが報告されました。

また、台湾の大学関係者からは、被ばく医療について日本の専門家による研修をぜひ実施してほしいという要望があり、今後長崎大学として積極的に取り組むことで合意しました。

 

 









 

 

馬英九総統と高村昇教授

馬英九総統と高村昇教授

酒豪写真

総統府では1時間ほど懇談しました。