2013年05月30日
「入院から退院までの治療、検査などの内容が一目でわかるクリティカルパスは、定期的な見直しがされなければならない。」「クリティカルパスと呼べるのは、アウトカム(達成目標)がきちんと設定されているものだけです。」 黒部市民病院の今田光一氏が5月27日、長崎大学病院で「まちがいだらけのパス医療〜クリティカルパス 現場主義の運用と活用法〜」と題して講演しました。 クリティカルパスが開発されたのはいまから18年ほど前のアメリカ。日本ではインフォームドコンセントの目的で1995年頃から多くの施設で導入され始めました。 今田氏は講演の中で「クリティカルパスはあくまでも現在最適と考えられる医療内容を表したもの。すべてパス通りに運用しないといけないという思い込 みを捨て、患者の個別性に応じて修正・変更するのが当たり前。現場は常にアウトカムの評価とパスの分析を行うことで医療の質を高く維持していくことが重要 だ。」と話しました。 最後に松本医療情報部副部長より「本院もこれまで以上にクリティカルパスを有効利用し、医療の質向上に向け取り組んでいきたい。」と感謝の言葉を述べました。 |