2013年05月16日
長崎大学では、水産学部や工学部を中心として、長年、有明海や諫早湾の水産資源動態や海洋環境の解明に取り組んできています。 諫早湾干拓堤防の開門に関わる影響評価だけでなく有明海全体の海洋環境の包括的な理解に向けて、有明海の沿岸4県を代表し、佐賀大学を中心に、九州大学、長崎大学、熊本県立大学が共同して、有明海地域共同観測プロジェクト「COMPAS」を発足いたしました。 今年度から6年間の予定で、各大学の長所を活かして連携しながら調査研究を進め、政治的な利害関係に捉われない第三者の立場からの有明海の総合的な環境対策を検討していきます。 長崎大学からは、植物プランクトンの大量発生や貧酸素水塊の発生を引き起こすメカニズムを明らかにするために、水産・環境科学総合研究科の和田実准教授、梅澤有准教授がコアメンバーとして参画し、長崎大学水産学部付属練習船「鶴洋丸」を用いた広域観測が出来るというメリットを活かし、微生物の群集構造解析や機能評価、溶存態有機物の動態解析、安定同位体や放射性同位体を用いた物質循環解析を行っていくことになっています。
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