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プレスリリース「【福島県医療支援】被災地福島県相双地域の医療・介護関係者向けに嚥下ケア事業」

【長崎大学病院は今秋、福島県相双地域の医療・介護関係者を対象に嚥下ケア研修会を開催し、
さらに本年度中に嚥下ケア支援者のためのハンドブックを作成します】


<南相馬市等の状況・嚥下ケア研修の必要性>
震災から約1年半、今も多くの被災者が仮設住宅で暮らす南相馬市等では、地元の歯科衛生士ほか医療介護職者は仮設住宅を一軒一軒訪問して支援活動を続けています。
高齢者や要介護者は嚥下障害を抱えている方が多く、近隣に嚥下ケア専門機関を持たない南相馬市等では、地元支援者の嚥下ケアのスキルアップが急務であり課題となっています。

<長崎大学病院歯科部門と南相馬市等の繋がり・本事業の目的>
本院歯科部門は、昨春、南相馬市等の被災者の口腔ケア巡回支援を行い、支援後も相双保健福祉事務所とは情報交換や講演会など交流を続けてきました。歯科部門は専門外来である口腔ケア摂食嚥下リハビリセンターを有しており、平成24年3月同保健福祉事務所より支援要請を受け、現地の医療・介護関係者に、嚥下障害への対応法などを身に付けてもらおうと事業を検討。全国86の国立大学で構成する国立大学協会の「平成24年度震災復興・日本再生支援事業」に応募したところ、採択されました。

<口腔ケアと誤嚥性肺炎について>
阪神大震災では、口の細菌が誤って肺に入って起こる誤嚥性肺炎が震災関連死のうち最も多い原因として問題になりました。口の中を清潔に保つことが難しい避難生活の中で、食物を飲み込む機能が低下する高齢者の口腔ケアは肺炎予防の面から重要視されています。

<事業の内容>
(1)嚥下ケア研修会
本院嚥下リハセンターと栄養管理室所属の歯科医師・言語聴覚士・看護師・栄養士計8名が現地に赴き、医療・介護職種140名に対して嚥下ケアの技術習得研修会を計3回開催します。

■現地訪問日程
第1回  9月27日(木),28日(金)    
第2回 10月25日(木),26日(金)
第3回 11月29日(木),30日(金)

(2)摂食嚥下に関する医療・介護関係者向けのハンドブック作成(平成24年3月完成予定)

<問い合わせ先> 虫歯治療室 助教 小山善哉 TEL:090−2714−0512

虫歯治療室 受付 TEL:095−819−7743