2012年08月24日
8月9日10時55分から,原爆犠牲者慰霊祭が医学部記念講堂において,御遺族,学長,医学部長,教職員ら約250人の出席のもと開催されました。原爆犠牲者慰霊祭は,原爆死没教職員・学生898人の御霊を慰めるため毎年実施され,今年は被爆67年目にあたります。 はじめに松山俊文医学部長から式辞があり,その中で私たちは世界に2万発を超えると言われる核兵器の廃絶を目指す義務があり,今年4月に長崎大学に発足した核兵器廃絶研究センターの活動は小さな組織ながら私たちの願いを乗せた大きな一歩であるとの考えを示され,終わりに私たちに続く世代の人々の中から二度と被曝者が出ない世界を作るために,新しい世界が,67年前の被爆者の方々の無念の思いを広く世界へ伝え続けることによって生まれることを望み,すべての被爆者の御霊のご冥福をお祈りするとの挨拶の後,原爆投下時刻の午前11時2分に合わせて,参列者全員による黙祷が捧げられました。 つづいて,原爆投下当時,長崎県立長崎中学校で学徒動員をされ,原爆没学生のご遺族の郡家徳郎氏から,当時の惨状を追想するお話をいただいた後,片峰学長ほか大学関係者,御遺族ら参列者全員による献花が行われました。 その後,前長崎大学医歯薬学総合研究科長で,昨年7月15日付けで福島県立医科大学副学長に就任した山下俊一教授から講話があり,長年,長崎大学において国際ヒバクシャ医療活動に尽力してきた成果を,今福島において生かしてこそ,原発事故による困難を乗り越えることができるとの復興支援活動に携わる思いを披瀝されました。 最後に遺族を代表して青木克己氏からのご挨拶をもって閉式となりました。 慰霊祭終了後,医学部福利厚生棟において,学徒遺族会,教職員遺族会及び看護師遺族会合同の追悼懇談会が行われました。 |
式辞を述べる松山医学部長 |
被爆時の惨状を語られる郡家氏 |
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厳粛な雰囲気の慰霊祭会場 |
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講話をする山下福島県立医科大学副学長(前長崎大学医歯薬学総合研究科長) |
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ご遺族を代表して挨拶される青木氏 |