アクションプランについて
予想以上のスピードで進行する少子化により、日本では18歳人口の減少が著しく、大学を取り巻く経営環境はより厳しさを増しています。そのような中、長崎大学も生き残りをかけた改革を迫られています。
そこで掲げるキーワードが「融合」です。これまで長崎大学における教育・人材育成と研究力強化は別個の活動として捉えられる傾向にありました。しかし、本来、研究力は学生への高度な教育を支え、高度な教育はより先駆的な研究を推進するという相互補完関係にあるものです。長崎大学は、教育力と研究力をひと続きの流れとして「融合」することで、学生の可能性をさらに広げる大学を目指します。
また、長崎大学は第4期中期目標・中期計画において、プラネタリーヘルスの実現に貢献することを宣言しました。これはSDGsがゴールと定める2030年以降も、SDGsによって得られた成果とシステムを維持、発展させるという、SDGsのさらに一歩先を見据えた取組みです。今後このビジョンを支える戦略として “グローバルヘルス”、 “グローバルリスク” 、“グローバルエコロジー”の3つの観点からのアプローチを掲げました。もともと長崎大学は熱帯医学・感染症、放射線医療科学分野において卓越した研究実績を誇り、先端創薬や総合海洋研究を推進してきました。これらを基盤として、上記3つの観点からそれぞれの研究の更なる充実を目指します。
地域に根ざした視点とグローバルな視点の2つのアプローチを横糸とし、グローバルヘルス、グローバルリスク、グローバルエコロジーの3つの分野を縦糸として、これらを相互に掛け合わせた、すなわち「融合」させた研究、教育活動のさらなる発展を全学的に推進していくことが、地域の課題解決や新たな学術領域の誕生にも繋がり、長崎大学の魅力を増すものと考えます。
私はこれらの施策の実現に向けて、教職員と共に互いに知恵を出し合いながら大学トップとしてリーダーシップを発揮し、「Nagasaki University ACTION PLAN 2024」に基づき、誇りを持って大学運営に全力で取り組んで参ります。
長崎大学アクションプラン
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