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東日本大震災・支援活動
2013年06月25日
原爆後障害医療研究所の高村昇教授が6月25日、台湾の馬英九総統と懇談した。高村教授が台北市で行われた前日の講演会の報告で総統府を訪ねた。懇談では、馬総統が、福島第一原子力発電所の事故によるこれまでの犠牲者について質問したのに対し、高村教授が直接の死亡者は出ていないものの、突然の避難や長期に続く避難生活による被災関連死が大きな問題であることが報告された。
先立って開かれた6月24日の講演会で、高村教授は放射線被ばくと健康影響、特に2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故後にとられた被ばく低減措置と住民の実際の被ばく線量、それに伴う健康影響の可能性について講演した。この講演会には、台湾の大学研究者、電力関連企業関係者、報道関係者らが参加し、講演後の質疑応答やパネルディスカッションでは、福島の現状、今後の予測について多くの質問が寄せられた。また台湾の大学関係者からは、被ばく医療について日本の専門家による研修をぜひ実施してほしいという要望があり、今後、長崎大学として積極的に取り組むことで合意した。