HOME > 大学案内 > 東日本大震災・支援活動 > トピック > 長崎大学病院の看護師が福島県立医科大学教員に就任
東日本大震災・支援活動
2013年09月02日
東日本大震災で東京電力福島第一原発事故の発生直後から福島入りして被ばく医療支援活動にあたった長崎大学病院の吉田浩二看護師が9月1日付で福島県立医科大学にある災害医療総合学習センターの教員に就任する。
同センターは文部科学省の復興教育支援事業の一環として2012年に開所。災害復興の最前線で活躍できるエキスパートの育成を目指し、災害医療、放射線被ばく医療の実践的教育や研修体制の確立を目的としている。同大の学生だけでなく、福島県内の研修医や看護師の教育、さらには国内外から災害医療や放射線被ばく医療を学びたいという人たちを受け入れる予定。同センターには、長大病院で被ばく者医療に関わってきた熊谷敦史医師が副センター長としてすでに赴任しており、地元の医療スタッフの育成や被災地域での健康調査などを担当している。
吉田看護師は本院で勤務する傍ら、2010年から長崎大学大学院で専門的に被ばく医療を学び、現在、博士号の修得に励んでいる。福島県内では放射線被ばくの専門知識のある看護師として、現職の看護師や保健師らに正しい放射線の知識を伝えるなど、主に人材育成に関わる予定。
赴任に先立ち、吉田看護師は8月27日、長崎大学の片峰茂学長と長大病院の河野茂病院長を訪問。「福島県の看護師育成に力を尽くしたい」と抱負を語った。