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東日本大震災・支援活動

福島未来創造支援研究センター

森林除染の難しさ

2020年03月31日

   避難指示解除区域では、生活空間における放射能レベルの低減化は十分に認められるものの、住民の余暇活動の場として考えられる森林の利活用については、国や自治体等で検討が重ねられているものの、「森林除染」という難しい課題が浮き彫りとなっています。私達が調査している山道モニタリング(福島県富岡町、川内村)では、外部被ばく線量は限定的であるものの、未除染の放射性セシウムをどのように低減化するのか、どこまで許容するのかなどの議論を深める必要があると思います。里山再生に向けて、ゾーニングによる除染や個人被ばく線量を管理しながら余暇活動を満喫するなどの森林の高度管理が、現実的な方策の1つかもしれません。

関連リンク  https://academic.oup.com/jrr/article/60/5/705/5528218

 

[ 原爆後障害医療研究所 助教 平良 文亨 ]