HOME > 大学案内 > 東日本大震災・支援活動 > コラム > (27)福島国際シンポジウム等の開催報告
東日本大震災・支援活動
2019年01月31日
平成31年1月13日は「大学の世界展開力強化事業」で、本学と福島県立医科大学の共同大学院が推進している「日露大学間連携による災害・被ばく医療科学分野におけるリーダー育成事業」についての第2回コンソーシアム年次総会と外部評価委員会が福島市で開催されました。カウンターパートであるサンクトペテルブルグにある北西医科大学と、ベラルーシのゴメリ医科大学からの関係者らも集まり、プログラムの進捗状況と課題が真摯に議論されました。
引き続き第3回となる広島大学—長崎大学—福島県立医科大学の共同利用・共同研究拠点事業の国際会議が開催され、「災害準備とその対応に向けた地域社会での協働知」というタイトルで、放射線防護と社会との協働、緊急被ばくの社会的、医学的準備と対応、そして低線量被ばくの影響と健康リスク研究の3つのテーマで発表があり、ポスターセッションでは39題が報告されました。ベストポスター賞には福島県立医大が、そして堂々2位と3位の2名には本学の大学院生がそれぞれ選ばれました。
1月14、15日は、放射線医学県民健康管理センター主催での国際シンポジウムが「よりよい復興〜世界から福島へ、福島から世界へ〜」のタイトルで盛会のうちに開催されました。国内外の専門家や福島市民など約220名が参加し、県民健康調査事業の調査概要の現状や課題が紹介され、被災地での公衆衛生学の役割やリスクへの地域の取組みなどを共考する貴重な機会となり、復興への力強いメッセージが発せられました。特に、原発事故当初から続く放射線への不安や信頼関係の回復への変遷などから、「心のケア確立を目指す」活動が益々重要になりますが、本学からも引き続き関連する活動を強化して行きたいと決意を新たにしました。