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渡辺知保教授(熱帯医学・グローバルヘルス研究科) 環境科学会「学会賞」を受賞

 長崎大学 大学院 熱帯医学・グローバルヘルス研究科(TMGH)の渡辺 知保 教授が、2024年9月9日(月)、環境科学会において「学会賞」を受賞されました。この賞は、「環境科学ならびに環境科学会の発展に貢献した会員」に贈られる賞です。
 渡辺 知保 教授は、長年にわたり人間の健康と環境の関係について多方面かつ国内外で研究を続けられ、その成果論文を多数発表しておられます。今回の受賞は、それらの知見をプラネタリーヘルスの研究分野へと展開し,人間・社会の健康と地球の健康は相互に関係するとの考えのもと、より幅広く、システム的に地球環境およびローカルの環境を持続的に変えていく学際的な研究を推進するなど、環境科学研究の発展への貢献を高く評価されたものです。
 2017年より4年間、国立研究開発法人国立環境研究所の理事長を務められ、2021年4月より、長崎大学においてTMGHの教授に就任され、その後、初代のプラネタリーヘルス学環長も務められました。国内の大学組織としては初めて世界的なプラネタリーヘルス研究、教育、政策の推進機関であるPlanetary Health Allianceに加盟し、長崎大学を日本国内のプラネタリーヘルス活動をリードする立場へと主導されました。
 受賞にあたり渡辺教授は「環境の研究には人間の研究が大切と考えて進めてきたことが評価されて嬉しく思っています。今後は「環境研究の進展に尽くす」といった言葉では悠長すぎるくらいの現状を、ポジティブな目標をもって変えていけるような活動を続けたいと考えています。」と、今後の抱負を述べられました。

*渡辺 知保 教授(左から3番目)