2024年07月09日
6月21日、熱帯医学研究所において、熱帯医学研修課程修了式を挙行しました。
この研修課程は、熱帯地における保健医療分野の活動に従事しようとする人、国内や熱帯地における活動で熱帯医学の知識と技能を必要とする人などに、熱帯地における医学的諸問題についての広範囲な知識と、それらを応用するにあたって必要な基本的技術を習得させることを目的として実施しています。
今年度の研修生は12名で、4月1日から6月21日までの3か月間、所内での講義、実習及び野外実習により、寄生虫学、ウイルス学、免疫遺伝学等のほか熱帯地の風土や文化、国際協力の現状と重要性について学びました。
修了式では、金子熱帯医学研究所長から、研修生に対して修了証書及びディプロマが授与され、「共通する目的を持った様々なバックグラウンドを持つ仲間を得られた皆さんは、このネットワークを活用し、これからも豊かに楽しく活動していただきたい」という餞(はなむけ)の言葉が贈られました。
引き続き、研修生から研修において、熱帯医学や世界保健に留まらず幅広い分野に渡り各専門の先生から貴重な講義やご助言を受けることができ、今後は習得した知識・体験・絆を糧に、各自の活動の場に戻って努力を続けるとの決意が述べられました。
本研修課程は、昭和53年度の開設以来、これまでに643名の修了者を送り出しており、現在も多くの修了者が国内及び東南アジア、アフリカ、中南米等の熱帯地で活躍しています。